運が悪くはないオンナ

先日採用決定の電話がかかってきて、

私の長いプー太郎生活は終わりを告げようとしている。

電話を切った後は、もうこれで面接を受けなくて済む…

と、最初に思ったぐらい、私にとって面接というものは

たまらなくイヤな儀式だった。

けれど面接は、会社によって個性があるというか

客観的に見れば面白い。

前回のすぐ辞めた会社は、折鶴を作らされたし、

すごく難しい採用試験をさせられた会社もある。

今回採用をいただいた会社の面接も、

私にはネタたっぷりの会社だった。

面接の時は、いつも充分過ぎるぐらい早く現地に

着いてしまうのだけれど、その日は珍しく

ギリギリだった。

会社の近くに到着したのが、すでに約束の10分前。

もう会社に着いていなければならない時間なので

私はかなり焦った。

おまけに会社の場所がよく分からない。

こんな事なら、面接予約の電話の時

「場所は分かりますか?」

の質問に

「インターネットで探しますので大丈夫です。」

と、頼もしい答えをするんじゃなかったと後悔していた。

その後、グーグルアースで調べたので、分かるだろうと

思ったのが甘かった。

現地に行ってみると、よく分からないのだ。

遅刻するよりはマシだ!と、私は会社に電話をして

行く道を詳しく教えてもらった。

「大丈夫です」

と答えておきながら、恥ずかしすぎる…

息を切らしながら会社に到着して、すぐに面接が始まった。

いつも思うのだけれど、私は面接官によって、かなり出来が違う。

苦手なタイプの面接官だと、声が裏返り、言葉もシドロモドロで、

トンチンカンな答えを言ってしまい、相手をイライラさせてしまう。

逆に、穏やかそうで、ゆっくり丁寧に話しを聞いてくれる面接官だと

しっかりした口調で、堂々と話せるのだ。

今回の面接官は後者のタイプの方だったので、少しホッとした。

社内にいたのが、面接官の男性1人だけだったのも

安心する要因だったのかもしれない。

エライ人が横並びに数人座っているような面接ほど

やりにくいものはない。

従業員が沢山いるのに、妙にシーンとしている会社も

かなり痛い。

私は、道を尋ねた恥ずかしさと、遅刻スレスレの到着を

ごまかすかのように、終始大きい声で、必要以上に

笑顔で質問に答えていた。

「仕事をする上で、どんな事を心がけていますか?」

「あなたはどんな職場環境をつくろうとしてきましたか?」

なんて、困る質問をかわしながら、面接は進んでいった。

「最後に、これは仕事とは関係ないのですが。」

面接官の男性は言った。

「あなたは運がいい方ですか?」

私は一瞬、答えに詰まった。

運が良ければ、今頃こんなところで面接なんて受けている

訳がないだろう。

けれど、そう言ってしまえば、身もフタもない。

バツイチで、独身で、子供もいなくて、無職で、

何ならここ十年ぐらいの私の人生を話そうか?

そうすれば、

「運がいいですか?」

なんて質問、怖くてできないぞー!!!

と言いたい気持ちをグッと押さえ

「運が良いとは思いませんが、悪い方でもないと

思います。」

と、何とかごまかした。

今思うと

「御社に合格すれば、運がいい方だと思います。」

とでも言えばよかったのだろうか…

バツイチ、独身、いよいよ四十路。

前回、老舗で失敗したので、今回選んだ会社は

新規オープンの会社です。

どんな会社か、どんな仕事か、

それはまた次の話。

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尻込みするオンナ

まだまだプー太郎生活を送っている毎日。

毎日、暇といっちゃぁ暇だが、怖いことにその暇さにも

慣れてくるものなのだ。

このままで私は働けるのか?という不安を抱えつつ、

どうにか、このまま働かずに済む方法はないのか?

と真剣に考えてしまったりもする、ヤバイ事になっている。

求人がない訳ではない。

職安に行けば、毎日、新しい求人が検索できるし

ネットの求人サイトにも、毎週新しい求人が掲載されている。

給料と、職種と、働く地域を選ばなければいいのだが、

この3つのバランスを考えると、なかなかない。

特に私は市内でも、極端に北東側に住んでいるので、

南側や、特に南西側はかなり行きにくい。

市や区が募集している、お固そうな仕事は、期間限定だし

近くていいな…と思えば、給料がとてつもなく安かったりする。

「賞与なし、昇給なし、退職金なし」なんて条件も、案外多い。

それで高給なら我慢もできるが、そんな訳がない。

と、言い訳を何行も書いているだけに過ぎないけれど、

未だプーなのは、私のわがままだと、充分分かっている。

そんな中、応募した派遣の求人サイトから面接の

お知らせメールがきた。

正社員を探しているが

「派遣も探してみたら?」

と周りによく薦められる。

ところが、派遣となると、スキルを求められる+

年齢で落とされるのだ。

周りのアドバイスを鵜呑みにして、私は何件も派遣の仕事を

応募してみたが、いつも見送りの謝りメールが届くのだ。

確かに、私が探しているオフィスワークの派遣は

20代後半か、30代のイメージだろう。

面接のお知らせメールは、今回が初めてだ。

指定された場所に行き、会社説明と1次面接を受けた。

集まったのは、20代後半か、30代くらいのお姉さんが8人。

まだ募集をかけているので、数人面接します、と言っていた。

皆さん、いかにも派遣でオフィスワークをバリバリこなしそうな

お姉さん方ばかりだ。

エントリーシートを書いている姿勢もいい。

背筋が伸びていて、私のような猫背じゃないし。

面接では

「ご自身の社歴と一緒に、何をしてきたのか言ってください。」

なんて聞かれても…

私は大した事をしていない。

前の仕事を7日で辞めたのが、私の中でかなりダメージに

なっているようだ。

その前までは、

「あれも、出来ます!これもやります!」

なんて感じで、たくさん応募して、面接も強気発言していたけれど、

今は全くその逆だ。

「そんなに沢山できない…難しい事もできない…」

と後ろへ後ろへと尻込みしてしまう自分がいるのだ。

バツイチ、独身、いよいよ四十路。

三十路と四十路の違いを、就職活動ではリアルに実感

できるのだった。

最近、写真と短いひとり言日記書いてます。

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解明しないオンナ

最近、うちの父がおかしい。

いや、おかしくはないのだが、以前の父と少し様子が

違うような気がしてしまう。

私と父は歳が離れているせいか、父の性格なのか

あまり会話がなく、ここまできた。

穏やかで、温厚で、真面目な父。

私の小さい頃の父の印象は、仕事からまっすぐ帰ってきて

母の家事を手伝い、夕食後は自分の部屋で本を読むか

クラッシックを聴いているか、そんなイメージだ。

休みの日は趣味の山登りをしていたり、写真を撮りに

出掛けたり、本を読むか、クラッシックを聴くか…

出掛けるのは趣味の仲間か、母と2人。

子供と一緒にわいわい騒ぐタイプではなかった。

親子の会話は少なかったが、避けていたのではない。

むしろ、私は小さい頃から「父のような人と結婚したい」と

思っていたほど、心の中では理想のタイプだった。

私はよく、結婚する人は?とか彼氏にしたい人は?と

聞かれると

「浮気をしない人」と答える。

浮気をしないだけではなく、女性にチャラチャラしている人が

嫌いなのだ。

ホテルに勤めていた時も、女性スタッフに

「今度デートしてよー。」とか

「○○ちゃんがそばにいてくれないから、さみしいよー。」と

あきらかに冗談な口調で、からかっている男性スタッフがいた。

そういうタイプが嫌いなのだ。

これはきっと、小さい頃から父を見ていたせいだろう。

私はずっと思っていた。

父の口から女性の話しが出た記憶があんまりない。

一緒にテレビを見ていても、

「あの人スタイルいいねー。」とか

「あの女優さんは綺麗だね。」

なんて言葉すら聞かない。

そんな父か最近変わったような気がする。

ここ数年、父と母と三人で食事をする機会が増えた。

食べ歩きが好きな母が、今までは父と2人だったのを、

たまに私も誘ってくれるのだ。

雑誌やローカル新聞に掲載されて、割引クーポンが

付いているようなお店がほとんどだが、無職の私には

食費が一食浮くので嬉しい。

それが、ここ最近は、父が店を指定する事があったのだ。

前回行ったのは、繁華街の外れにある、小料理屋。

写真仲間とよく行くらしいのだが、女将さんと板前さんの

2人できりもりしている、本当に小さいお店だ。

そこで、父はその女将と嬉しそうに会話をしていた。

わざわざ自分から

「女将、女将。」と声をかけ、私と母を紹介し、

カメラを片手に、写真の話しなんかをし出した。

まぁ、お酒が入ると、普段でも陽気になる父なので

そんな一面もあるのだろう…と思っていると

「女将って、美人だろ?」と

自慢げに母に話す声がした。

大げさかもしれないが、私には自分の耳を疑いたくなる

セリフだった。

父が他の女性の話しをしているなんて!

私が見てきた父親像が少し崩れたのだ。

先日は母と2人でランチをした。

習い事をしている母を車で迎えに行き、ついでに

お昼をご馳走になった。

「今ね、お父さん、旅行に行っているの。」

定年を迎えてから、父はよく写真旅行に行く。

写真クラブに所属しているので、年に何回か、

撮影旅行があるらしい。

母の話しでは、今回はクラブの旅行ではなく

カメラ屋の亭主と2人旅で、行き先は信州だ。

年寄りの男性が2人で旅行か?

なんだか変だな…と思っていたが、その後の母のセリフに

また驚いた!

「どこに泊まっているのか、いつ帰ってくるのか知らないのよ。」

母は笑いながら言っているが、一体どういう事なんだ!!!

帰ってくるのは、明日か、あさってか、その日の天気で

決まるとか。

それはまぁ、写真を撮りに出掛けたのだから

分からなくもない。

宿泊先は、現地に行って決めるから、後で連絡すると

聞いていたのだが、初日は連絡がなかったとか。

2日目に電話がかかってきたが、母が聞くのを忘れので

どこに泊まっているのか分からないらしい。

「お母さん、それでいいの!!!」

いつ帰るか、どこに泊まっているのかも知らせず

相手はカメラ屋の亭主と2人の旅行。

一歩間違うと、それは疑惑の旅行じゃないか!!!

70過ぎた年寄りに、それはないとは思うが、

最近の父の行動に、少しばかりショックを受ける

娘だった。

バツイチ、独身、いよいよ四十路。

私にとっては理想の父なので、疑惑を

解明するのはやめておこう。

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またまた…なオンナ

10月に入った。

長かったプー太郎ともお別れして、4日から新たな勤め先で

働いている。

今年の2月に3年と数ヶ月ホテルで働いていた私。

職業基金訓練校に通った後、地元の老舗の生地屋さんに

無事再就職が決まった。

ストレスフリーのプー太郎を8ヶ月間も過ごしていたせいか

新しい職場では、些細な事で緊張してしまう。

特に今回は「販売」という、今まで経験のない仕事だけに

不安だらけなのだ。

初日は指定された時間に、指定された場所に行き、

「朝礼」時に社内の皆さんに挨拶をし、早速売り場に立たされ

まずはバックの掃除、トイレの掃除から習う。

教えてくれた人が、これまた厳しそうな女性で

「一回で覚えて下さいね。」

「適当な事しないで下さいね、後で尻拭いする人がいるんですから。」

「新卒じゃないんですから、風あたり強いですけど、それぐらい

分かりますよね。」

と、バンバン言葉を投げてくる。

説明する口調が早くて、メモを取れない。

あぁ~ヤダな…

厳しい人は苦手なのだ。

緊張でノドがカラカラなって、返事の「はい」が、妙に痰がからまった

変な声になっているのが分かる。

言ってる内容が厳しくても、口調が柔らかいと、それだけでも

気分が違うのに、彼女は全く逆のようだ。

お店の歴史や、簡単な商品の説明があり、昼からは接客をするように

薦められた。

「いらっしゃいませ。」

店内に入ってこられたお客様に声をかけるくらいはできる。

けれど、ここからが私的には苦手だ。

店内を整理するフリをして、さりげなく声をかける。ってのが

理想だろうが、これがかなりぎこちない。

私なら買い物している間は、ほっといてほしいタイプなので

店員さんには声をかけてほしくないのだ。

聞きたい事があれば聞くから!

自分がそういうタイプなので、ほっておきたくなるのだ。

そして、私の悪いクセなのだが、人をジッーと観察してしまうのだ。

俗にいう「人間ウォッチング」が好きで、普段でも街を歩く人や

地下鉄に乗る人をジッーと見てしまう。

ホテルの時にも怒られた事があるのだが、ジッと見すぎで

逆に失礼に当たってしまい、下手をすると怒らせる可能性もある。

私の妙な動きが気に入らなかったらしく

「ちょっと来て!」と厳しい人に呼ばれ

「出なくていいから。」とカウンターの中に入れられた。

お客様が帰ると、私の何か悪いかを呆れた顔で指摘され、

「すいません。」と謝る。

そしてまたお客様が来店。

こういう場合、再び接客アタックした方がいいのか、はたまた

大人しくカウンター内にいた方がいいのか。

そういう細かい事をイチイチ考えてしまうのだ。

そして再び接客アタック。

私はツカツカとお客様に近寄り声をかける。

お客様は店内を一周回って、何も買わずに帰ってしまった。

そして厳しい人のダメ出しをくらう。

「あんな勢いで近づいて来られたら、驚くに決まってるでしょ!」

「すいません。」

ちゃんと指摘してくれるのは、正しいと思うのだが、だが

そんな強い口調で言われると、私はあなた恐怖感を

いだいてしまうのだ。

そんなやり取りが続いて、やっと閉店、そして後片付け。

またまた早い口調で、明日の朝、朝礼の前にするべきことを

説明される。

帰る頃には、私はすっかり彼女に「何か言われたらどうしょう…」と

苦手意識がついてしまった。

そして…

そして…

この日記を書いた3日後に、私は会社を辞めてしまった。

あまりの居心地の悪さに、毎日、毎日、辞めたい気持ちが

高まり、最後はこの彼女の、人を人とも思わないような

態度の悪さに心がプチッと切れる音がして、

私は取締役の上司に

「辞めます。」と伝えた。

情けないやら悲しいやらで、その日の夜は珍しく泣いてしまった。

振り返ってみれば、1番始めの始め、朝礼の前に

提出書類を渡しながら、取締役の上司はこんな事を言っていた。

「人がどんどん辞めていって、今は社歴の若いスタッフしか

残っていないので、社員教育ができていないんです。」と。

前のホテルも、態度のでかい若い子が多かったので

このセリフを何とも思わなかったのだ。

そして、取締役はこう続けた。

「最初にお話ししたとおり、1ヶ月間は見習い期間とさせて

もらいます。人間関係がうまくいかない方もいらっしゃる

のでね…。」と。

見習い期間って、仕事がやっていけるかどうかを見極める

のじゃないのかな…

とも思っていたが、まさかここに伏線があったとは。

人間関係がうまくいかないっていうのは、

あの彼女とうまくやっていけないって事か?

私と同じ面接で、即採用した2人は、あっという間に

辞めてしまったよ。とか

バイトの女の子が言った、

「私が1番長いんです、って言っても一年なんですけどね。

みんなすぐ辞めちゃうんです」

とか。

今思うと…みたいな事が色々あった。

何があったのせよ「辞める」というのは私のわがままだ。

上司にも

「すいません、続けられそうにないです。」

としか言わなかった。

私の年齢や今の求人状況を考えれば、

石にしがみ付いてでも辞めるべきでは

なかったのかもしれない。

辞めた事に全く後悔はしていないけれど、ただただ

自分が情けない…

今回働いて唯一よかった事は、一週間で2キロ

痩せた事。

実は毎日ユーツで晩ご飯が食べられなくて、みるみる

2キロも痩せていたのだ。

人間は精神の生き物だと、改めて知らされた出来事だった。

バツイチ、独身、いよいよ四十路。

そして、簡単に2キロは戻ったのだった…

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処理できないオンナ

それは昨日の夜のこと。

我が家でテレビを見ておりますと。

天井の電灯のところに。

バサバサと大きい虫が飛んできて。

バサバサと飛んでくるから、大きい蛾かと思いつつ、

不吉な予感もするから、隣の部屋に移ってから

そっーと、チラッと見てみてると、

ぎゃぁ~dash  やっぱりあなたね~crying

そう、世界で一番嫌いな黒い昆虫、

ダースベーダにも似た、彼でした。

毎年、この季節は、彼に会わないよう

かなりの対策を練っているワタクシですが

ここ数年会わない年が続いたので

今年はちょっと気が緩んでおりました。

しかも、今回の彼はかなり大きい。

大きい蛾かと思うくらい、どちらかというと縦長で

雰囲気で言うとバレーボールの河合俊一さん?

ドアを半分閉めた隣の部屋から、ゴギジェットを片手に

シューシューと噴射するが、全く届かない…

けど、届くほどの距離に近づけない…

小さかったらまだ戦う気でいましたが、こんなに

大きいと白旗です。

ゴギジェットの説明を読んでみると

「大きいのには、6~8秒噴霧してください。」

と書いてある。

無理だ…6秒なんて無理だ…

せいぜい1秒だ…

そして彼はよりによって、カーテンに後ろに逃げ込んだ。

カーテンの後ろ、そこは最悪の逃げ場所。

表からは全く見えないので、どこに潜んでいるのか分からない、

そして、確認する為に、カーテンをパタパタして、

ポロリと登場なんてしたりしたらどーするだぁーーー!!!

あー無理だぁ!!!

カーテンの隅から、チラッと見える彼の姿に

「うおっー!」と悲鳴を上げながら、ゴギジェットを乱噴射

していた。

人間、自分の処理能力以上の出来事が起こると

きっと判断力がなくなるのだろう。

私が次に思いついたのは、バルサンを炊く事だった。

どう考えても、この大きさの彼とは戦えない、

助けを呼ぶにしても、時間は遅いし、外は大雨だった。

けれど、放置もできない、となるとバルサンだ!

洗面所の棚から、常備してあるバルサンを取ってきて、

彼のいる部屋の、テレビとルーターにゴミ袋をかけ、

パソコンや持ち出せるものは、すべて隣の部屋に

移動させ、急いで準備をした。

説明書を読んで、バルサンを炊き、もくもくと上がる

煙を確認してから、我が家を出たのだ。

だいたい3時間、読みたい本を持って出たので

3時間ぐらいなら時間が潰せる。

もう夜中だというのに、ファミレスで時間を

潰してから、恐る恐る我が家に戻った。

どうしょう、彼の死体が転がっていたら…

私は、なんせ彼が世界で一番嫌いなもので、

死体すら処理できないのだ。

玄関からそっーとそっーと我が家の床を

見ながら奥の部屋に入って行く。

彼の出た部屋のドアを開けて、チラッと、

その後じっくり見てみたが、彼の姿がない。

こわごわ、カーテンの後ろ、窓のレール、突然飛んで

きたらどうしょう…と怯えながら探してみたが

彼の姿はない。

どこに行ったの、あなた…

押入れの奥か、家具と壁のあいだか…

けど、そんな所、怖くて探せない。

生きているの?死んでるの?

それだけでも教えてほしい。

バツイチ、独身、いよいよ四十路。

夏だけでも、近くに住んでいる男性と

付き合うべきじゃないかな…

いっそ、同棲してくる人が必要だ!

男手が必要とは、これの事かと

強く強く感じた夜でした。

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決まったオンナ

2月に会社を辞めて、プー太郎生活をしている私。

職業基金訓練校の授業が7月に終わって、

いよいよ本格的に就職活動をしなければ!

と思っていた矢先に、1番最初に受けた面接先から

合格のお返事をいただいた!

そう、就職先が決まったのだ。

勤め先は、老舗の「生地屋」さんだ。

和風の柄や、可愛い動物柄や、今流行の

北欧風の柄や、地元の有名な神社仏閣の柄。

色んな柄の生地の他、その生地を使ったバックも

扱っているお店に決まった。

職安で「一般事務」の求人を出していたので

紹介状をお願いすると

「45人応募されてます。」と驚く数字を言われた。

事務職は人気が高い上に、何百年も続く老舗の

会社なので、やはり安心感があるのだろう。

「一応、お願いします。」と、紹介状を出してもらい

会社の指定日に面接を受けてきた。

それが、とっても珍しい面接だった。

小さい会議室のような部屋に、3人用の長い机が

ズラズラと並び、来た順番に端から座らされる。

事務職希望者が45人。

ほとんどが女性で、やはりどこか地味な感じ。

中には、「それは喪服か?」というような

服を着てきている人もいる。

やはり女性は、リクルート用のスーツを持っていない

人も、少なくないのだ。

机の上には折り紙が3枚と、裏返してあるB5サイズ

の紙が数枚。

全員が揃うと、人事の人の挨拶があって

「さっそくですが…」と、手元の折り紙で、鶴を折らされた。

面接の案内の電話の時に

「折鶴を折ってもらいます。」と言われていたので

私は前夜、ああでもない、こうでもないと

どうすれば、美しく折れるのか、10鶴ほど練習してきた。

「5分間で、折れるだけ折ってください。」と言われ

全員が一斉に鶴を折りだした。

折り紙の色が藤色だったので、私はちょっとホッとした。

というのも、以前日記にも書いていたが、霊感のある先生に

私の色は「紫」と言われたのと、ビンゴしたのだ。

鶴の後は筆記テスト。

裏返しにしてあったB5用紙を表に向けてみると

算数国語理科社会、懐かしい小学校のようなテスト問題が

10枚近く登場した。

レベルは多分、小学校4年~6年生くらいだろうか。

久しぶりに「勉強」の「テスト」というものをやった心境だ。

Aの面積とBの面積は同じで、Cの面積からABの面積の

和を引いたものと…その時、ここは何センチ?

なんて問題に、脳みそをグリグリ回転させて、答えを出していた。

テストの問題を解いている間に、個人面接が行われる。

1人ずつ、別の部屋に移って、社長だろうか?誰かエライ人と

面接をするのだ。

なんせ45人、1人1人が出入りするだけでも時間がかかる。

いよいよ私の番が回ってきた。

ドアの前に立っていると

「もっとお話しを聞いていたいのですが、時間がないので

残念です。」

と言う声が聞こえた。

ドアが開いて、笑い声が聞こえてきて、私の前の人が

笑顔で出てきた。

何を話したのだろう…いい感じだなぁ。と思っていると

「次の方。」と呼ばれた。

「人数が多いので、質問は1つだけにします。

なぜ、事務職を選んだのですか?」

社長さんぽい方に、唐突にこの質問をされた。

どうして事務職って…そりゃ楽だから…

とは言えず、いかにも作ったような理由を述べると

社長さんぽい方は、うんざりしたような表情になって

「ん~そうじゃなくってさ。」と一言。

どうやら、質問の意味と、違う答えをしたようだ。

「事務じゃないとダメなの?販売だとダメなの?」

社長さんぽい方は、また質問。

「えっと、ワタクシ、ちゃんとした販売の経験がなく、

前の前の会社では、少し店頭販売をしていた…」

社長さんぽい方は、私の話しの途中で

「あーもう、聞いているのは、販売ではダメですか?

って事なの!」

と、イライラした口調で言ってきた。

私はその口調驚いて

「大丈夫です、大丈夫です、販売でもいいです!」

と、まくしたてるように言ってしまった。

社長さんの求める答えはYesかNoのどちらかだったのだろう。

それをワタクシ~なんて、クドクド話したものだから

イラッとしたのだろう。

1つ目の質問はとんちんかんで、2つ目の質問はクドクド長い。

おまけに、イライラさせて、まくしたてる答え方で終了。

あぁ、こら落ちたわ。

再び試験会場に戻った時には、私は気分が楽になり、

最後の人事の方からの説明なんて全く聞かず、

帰る時なんて、みんな

「失礼します。」と深々と頭を下げているのを横目に

さっさと立ち去ったのだ。

そして、2日後、人事担当の方から

「販売でよければ、採用させていただきたいのですが、

いかがですか?」

と、なぜか採用の連絡が。

なぜ採用なのかはさておき、事務でも販売でも

選り好みしている場合ではございません。

「よろしくおねがいいたします。」

と、ありがたくお受けして、私の就活は終了です。

バツイチ、独身、いよいよ四十路。

鶴が良かったのか、テストが良かったのか

はたまた面接?んな訳ないか。

イライラさせた方と対面するのは怖いですが

10月からは販売員さんです。

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涙するオンナ

夏を愛する人は心…なんだっけ?

そんな歌詞はおかまいなしに、私は夏が嫌いだ。

なぜなら暑さに弱いからだ。

自分が思っている以上に暑さに弱い。

湿度にも弱い。

そして、黒い昆虫にも弱い。

そんな嫌いな夏でも唯一好きなのが花火大会だ。

けれど人ごみが嫌いなので、できればド田舎の、

規模の小さい小さい花火大会が好きだ。

というのも、その昔、まだ私が結婚していた頃

元だんなの仕事で知り合った人が、長野の田舎に住んでいた。

その人の村では、毎年お盆に花火大会をするから

見においでと誘ってくれた事があったのだ。

知り合いの人は、花火大会の実行委員長で、白いテントを張った

「本部席」みたいなところでアナウンスの係りをするのだ。

そのせいで、私達夫婦と知り合いの人の奥さんの3人は

打ち上げのすぐ近くの場所がキープでき、真上に花火を見ながら

持ってきたクッションや座布団を枕にして、寝転びながら

花火鑑賞をしていたのだ。

打ち上げ数は少ないけれど、寝転びながら見る花火は

とてつもなく大きくて、一発上がる毎に

「○○産業株式がいしゃぁ~夜空のまいぃぃ~」などと

スポンサー会社の名前が名アナウンスで聞こえてくるのだ。

その村の花火は、地域の会社や、青年団の有志や、

はたまた子供が生まれた記念に、と一発一発に

スポンサーが付いていて、アナウンスで宣伝してくれるのだ。

個人は小さい花火で、大きい企業は、大きい花火を何発も

上げたりして、その度に拍手がおこり、のどかな雰囲気も

大好きだった。

招待された初めての年は、あまりの花火の大きさと

綺麗さと、1つ1つの花火にこもる思いに、寝転びながら

涙してしまったくらい、感動できる花火大会なのだ。

その花火大会も結局は4、5回しか行けず離婚してしまい

元だんな側の知り合いなので、尋ねて行く訳にもいかず

はたまた、まさか離婚すると思っていなかったのと

行きも帰りも元だんなまかせにしていたせいか

長野のなんて名前の村だったのかも覚えてなくて

別れてから行けないのだ。

けれど、花火大会は行きたい!と元カレと付き合っていた時も

ネットで田舎の小さい花火大会を探して、車で連れて行って

もらっていた。

もちろん今年も連れて行ってもらおう!!!

自営業で休みが少ない今カレだが、絶対絶対行くんだ!!!

と、1人で意気込みネット検索していたが、彼の休みと

車で行ける範囲の小さい花火大会の日程がかみ合わない。

仕方ない、かなり大きい花火大会だけど、彼の住む県に

彼の休みと同じ日のがある。

同じ県だから、まっいっかと、一ヶ月も前から、

「この日は、この花火大会に行こうね!」

と彼に宣言し、私はウキウキ♪と心待ちにしていた。

そんな乙女ゴコロ?も知らず、その日が近づくと

「ごめーん、今度の休みは用事ができたから、そっちに

行けないよ。」

と彼からメールがきた!

そっちに行けないってか、花火大会はあなたの県よ!

そう、彼は花火大会の事なんてすっかり忘れていたのだ。

「花火大会ですか…」

と私が知らせたメールに、彼は申し訳ないと思ったのか

「次に会うときに、花火をいっぱい買っていくから、

近くの公園で花火しようね。」

と、子供だましな返信がきた。

私は手で持つ花火がしたいのじゃなくて、夜空に大きく

お花が咲く花火が見たいのだぁー!!!

そして、またまたサクサクとネット検索し、日は違うが

私の住む隣の県の花火大会を見つけた。

これまたかなり大きい花火大会だが、仕方ない…

彼のその次の休みとかみ合うのは、もうこれしかない…

もちろん彼は断れる訳もなく

「すごい人ごみだよー、帰り道も混むけどいいの?」

と、ちょっと嫌そうな雰囲気をかもし出していた。

当日、早くから出発し、まだ明るいうちに場所取りをして、

彼がコンビにで買ってきてくれた大きいレジャーマットに

寝転びながら、何万発も上がる花火を楽しんだ。

さすがに規模の大きい花火大会は、これでもか!

これでもか!と花火を打ち上げ、種類も豊富で

時間も長くて、場所取りして見る価値は充分にあった。

けれど、私はどうしても、あの時長野で見た花火が

忘れられないのだ。

頭の真上に広がる大きい花火と、あの地面が響く

重低音と。

あの花火を求めて、毎年、花火大会が行きたく

なるのだろう。

「すごくよかったねー、迫力もあったし。」

暑い中、場所取りから付き合わされた彼氏に

「あの時の花火の方がよかった。」

とは言えない…

それに、今回の花火も、それはそれで満足いく花火だったし。

「今日はありがとうね、連れて来てくれて。」

車を止めているガレージに向かう途中

私は彼に、ちゃんとお礼を言った。

行きは車で2時間半。

帰りはきっと、その倍近くかかるだろう。

ちなみに、去年の観客数が20万人。

暑い中、そんな花火大会に、行くだけでも疲れてしまう。

きっと、嫌だっただろうに、付き合ってくれた彼に感謝なのだ。

花火が終わって、何万人もの人が、一斉に動き出し

道はすべてギューギューの人ごみだ。

彼は私の手をつないで

「また行こうね、毎年行こうね。」

と言ってくれた。

「毎年行こうね。」

今年の花火大会は、花火ではなく彼の言葉に

少し涙するのでした。

バツイチ、独身、いよいよ四十路。

果たして毎年行けるのか!(笑)

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シングルなオンナ

長くて短い学校生活がいよいよ終わろうとしている。

あと一日で終了。

いや、終了なのは私だけだ。

2月に前の会社を退職した私。

4月から基金訓練校という名の専門学校に通っている。

私の通っているコースは、…なんだっけ?

「経理実務課」的なネーミングのとおり(かなり曖昧…)

教室での講義だけでなく、実習と名の付くものがある。

学校から指定された企業に、1ヶ月間働きに行くのだ。

もちろん授業の一環なので、無償。

多分、会社側は役に立たない人材を、1人入れる事になるので

職安からいくらか手当てが出ていると思う。

私はこの実習を断ったのだ。

というのも、失業保険の給付待機中の今、無償で働いている

場合ではない。

無償どころか、下手すると交通費を払いながら

働く事になるだろう。

普通の会社が、1ヶ月、正確には108時間しか勤務しない実習生に

経理の実践を本気で教えてくれるとは思えない。

多分、お茶くみコピー取り、とまではいかないが、

データーの入力とか郵便物の宛名書きとか…

私が会社側なら、その程度しかさせないだろう。

交通費を払ってまで、教わる事ではないような気がしたのだ。

それなら、求人活動をしている方がマシだ。

しかも、1年で1番暑い8月、私が1番苦手な8月に。

想像するだけで、イヤになってきて、私は実習を断ったのだ。

断ったのは、私ともう1人だけで、後は皆さん行かれるようだ。

どうして?と思ったけれど、皆さんこの基金訓練校に通う事に

よって、「給付金」なるものをもらっていたからだ。

私は失業保険が給付されるから、もらえないが

他の人は毎月、毎月、十万以上の「給付金」をもらっている。

クラスに主婦が多いのもそのせいだ。

下手にパートで働くより、学校に来ているほうが「割がいい」のだ。

それに、もう1つ。

実習を断ると、学校を「卒業」できない。

つまり「途中退校」扱いになり、この後1年くらい他の

基金訓練を受けられないというデメリットがある。

「給付金」目当で基金訓練を渡り歩いている主婦の方々には、

とっても困る規則だ。

なので、仕方なく、実習を受けるのだ。

4月から始まって、3ヵ月という短い期間だったけれど

クラスの女性陣とは思った以上に仲良くなった。

大人ばかりの集まりだから、すぐに仲良くなれないと

思っていたら、意外と逆だった。

主婦が多いせいか、子供の話で皆さん盛り上がり

情報を交換し合っていた。

そう、何度も書いているが、私のクラスは主婦が多い。

そしてほとんどがシングルマザー。

女子11人中7人が主婦で6人がシングルマザー。

残りの独身4人中、私を含む2人がバツイチ。

どんだけ、バツ率が高いんだよー。

どういう別れ方をしたのか分からないが、皆さん口を

揃えて、再婚する気はないという。

ある時、仲のいい子が私に聞いてきた。

「子供はいらないの?まだ作れるよ。」と。

シングルマザーの彼女は私の1つ年下。

「欲しくないと言えば嘘になるけど、もう年齢的に

諦めてる感じかな。」

私は40を越してから、何かお告げがあったかのように

子供はもう出来ないんだという諦めがつき、

気持ちが楽になったのだ。

「何言ってるの!田中美佐子も51で産んだじゃない!

まだ産めるから、早く相手を探しなさいよ!」

田中美佐子はドラマの話しであって、現実問題

そう簡単には妊娠しないだろう。

「いや、相手を探すって…今から探しても

出合って、付き合って、結婚して…出産まで

たどりつくのに、何年かかるの?もう遅いよ。」

それに、相手を探さなくて私には彼氏がいる。

「もう~付き合うとか、結婚とかどうでもいいの。

とりあえず子作りだけする相手を探すのよ!」

彼女の意見に周りのシングルマザーも頷いている。

どうやら、私が思っている、付き合う→結婚→

出産という方程式は間違っているようだ。

「えっ!?もしかしたら旦那が欲しいタイプ?」

珍しいものでも見たかのように言われる。

ええ、旦那が欲しいタイプですとも。

訳があって離婚してシングルになるのは仕方ないが

始めからシングルで産むつもりはない。

「けど、すぐ産むなら相手なんて誰でもいいよ。」

シングルマザーチームは言いたい放題。

誰でもいい訳ないだろう!

なんだろう…この人達の常識は!

出産→付き合う→結婚か?

もしかしたら、結婚もないのか?

バツイチ、独身、いよいよ四十路。

子供は諦めたの一言で、シングルマザーに

されてしまうこの環境。

どちらが正しいのか分からなくなるのだ。

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ジャブなオンナ

あなたを食べ物に例えると?

あなたを色に例えると?

どちらか一つ、上手い理由を付けて答えなさい。

先日、例の先生の講習会があり、こんな課題を出された。

例の先生とは、前回、前々回の日記にも書いた霊感のある

先生だ。

2月に退職し、職安からの紹介で基金訓練校に通っている私。

普段の授業以外に、月イチで就職支援講座みたいなのが

プログラムに組み込まれている。

その講師の先生は、大きい会社の人事部にいた経験を活かし

就職ノウハウを講義してくれるのだが、霊感が強くて

とても話題になっていたのだ。

先日、その先生の講義があり、前回休んでいた私は

初めて先生と対面した。

「昼から全員、発表してもらいますからね。」

なんて言われたものだから、昼休みはみんな

課題を考えるのに必死だった。

「あなたは…シシトウ!たまにすごく辛いのがあるから。」

仲のいい子のを、一緒に考えてあげた。

可愛くて大人しい彼女は、意外に辛口トークをする。

「あの人、今日の服、似合わないよね。」とか

「あいつ、声が高くて気持ち悪い」とか。

クラスの男性陣をバッサリ言い切る

彼女の見た目が、そんな風に見えないだけに、

ふいの辛口コメントが引き立つのだ。

野菜のシシトウも、普通に食べていると美味しいけれど、

何本かに一つ、すごく辛いのが混ざっている。

まさしく彼女のようだ。

彼女はこの説明を発表して、合格点をもらっていた。

問題は私だ。何にしよう…

キムチ?

とっても辛いが、わりと好んでもらえる。

色々悩んでいるうちに発表の順番が回ってきた。

食べ物に例えるのは止めにして、色に例える事にした。

「私は色に例えると青です。」

私は、周りからよくイメージカラーは青だと言われる。

いくつかの色の中で一つ選ぶ場合

「はい、あんたは青ね」

と青系の物を渡されるのだ。

けれど、そんなの上手い理由にならない。

なんとかこじつけで理由を考えた。

「青といえば、空を連想されると思いますが、私は青い空のように、

見る人を爽やかな気持ちにできればいいなと思います。」

と締めた。

「まぁ、いいでしょ。」

と合格コメントの後に続いた先生の言葉に、私は驚いた。

「君は青色の中に紫色が混じっているよ。」

まるでオーラを見ているかのように、先生は言ったのだ。

どうしょう、「ああそうですか…」で終わらそうかな…

突然紫色だと言われても、二人で会話している訳でもなく

どう返答していいのか分からない。

けど、気になる!その紫色!

「先生、その紫色ってどんな意味があるんですか?」

授業中だというのに、しかも席順に発表している途中だというのに、

私は我慢しきれず質問していた。

「あなたは何か一つ、苦労した事があったでしょ。その辛さや

悲しみが紫色になって、青色に深みや奥行きを出しているよ。」

と先生は答えてくれた。そして

「思い当たるフシがあるでしょ?」

と先生の思わせぶりなセリフに、私は固まってしまい

「はい。」

としか言葉が出なかったのだ。

先生の言うとおり、思い当たるフシはある。

ある意味このブログのテーマでもある、バツイチ問題だ。

誰でも苦労や悲しみの一つや二つあるものだけど、私の場合

バツイチの離婚劇が今も尾を引くほど、人生の大打撃だったのだ。

それを言われたような気がして、固まってしまった。

バツイチ、独身、いよいよ四十路。

小さいジャブを食らった心境。

そして、この後、個人面談。

それはまた別の話でpaper

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恋愛しているオンナ

「うまくいきましたよー!これから彼と離婚に向けて

2人で頑張っていきます。」

さっき受信したメールを読んで、私は複雑な心境になった。

メールの相手は、今通っている学校の友達。

4つ年下の彼女は、今、ウキウキの恋をしているのだ。

相手は同い年の男性。

高校の時に出会って恋に落ち、それからずーと、

彼女は彼が好きなのだ。

高校の時に付き合って、何の理由か聞かなかったけど

一度別れて、10年以上経って再会した。

その間に彼は結婚し、子供が生まれ、仕事を独立し

彼女が知らない道を歩いていた。

再会した時は、すでに夫婦の仲は冷めていたらしく

彼は元カノである彼女と、また付き合う事に。

再会で久しぶりに見る彼氏が、かっこよかったのか

彼女は奥さんと子供がいるのを承知で

付き合いが始まり、俗にいう不倫関係を続けていた。

色が白くて、黒く綺麗な髪に、黒く潤んだ瞳。

優しくおっとりした雰囲気の彼女は、とても可愛い女の子だ。

とても30代後半には見えず、私は年齢を聞くまで

20代後半だと思っていた。

彼氏との関係も、恥ずかしがらず堂々と説明してくれる。

しかも、クラスの誰にでも…

普通、あまり周りに知られたくないような関係なのに

彼女は誰に聞かれても、地図で道を説明するかのように、

彼との出会いから説明してくれる。

ある意味純粋な子なのだ。

純粋だからこそ、

「奥さんと子供に悪いから、別れましょう。」と彼氏に言い

別れを決心した。

もしかしたら、

「すぐ離婚するから待って。」

と言ってくれるのを、少し期待していたのに、彼は

ハッキリと態度に表してくれなかったようだ。

「子供が可哀想だから、離婚はできない。」

「子供が大きくなったら、離婚を考えるよ。」

付き合っている間は、ずーとこのセリフ。

ずーと、ずーと、一年経っても二年経っても変わらないセリフに

彼女は別れを決心したのだ。

別れを口にしたものの、気持ちは態度に追いつかない。

彼への連絡は一切断ち、他に目をやっていたけれど

好きな気持ちは一向に冷めない。

辛くて、辛くて、頑張って我慢して…

月日が流れ、私と同じく簿記の試験を受けるべく

職業訓練基金校に通い、気を紛らわそうとしていたようだ。

ようやく、気持ちも落ち着き、他の人を探そうとしていた矢先、

先生の一言に出会うのだ。

そう、前回の日記に書いた、霊感のある先生。

先生と個人面談をした彼女が言われたセリフは

「5年後に彼と結婚してるよ。」

と、気持ちを蒸し返す言葉だった。

彼はあなたにとって、運命の人。

彼の仕事を手伝うのが、あなたには一番向いている

仕事だよ。

仕事の相談をしたのに、恋愛相談に変わっていたようだ。

それから、それから、

それから、何日後だろう…一週間かな?10日かな…?

彼からメールがきた。

「会いたいから時間を作ってほしい。」と。

もちろん、彼女から先にメールした訳ではない。

悲しい別れをしてから数ヶ月。

全く音信不通だったのに、なぜこのタイミング?

それからの、彼女の浮かれ具合はすごかった。

クラスの元アパレル店員の子に、洋服を買いに

行くのに付き合わせて、センスのいい服を選んでもらい

化粧の上手な子に、メイクをしてもらい、

髪を可愛く結ってもらい、休み時間は男性もいると

いうのに、彼女のオンナ度アップに大騒ぎだった。

「今日は人生がかかってるんです!今日ハッキリ

言うんです。」

奥さんと別れて欲しい、曖昧ではなくハッキリと

した答えを出してほしいと、彼に迫るつもりなのだ。

周りの女性陣は、久しぶりに会う彼の為に

服を選び、綺麗に見せようと化粧している彼女を見て

「いいなぁdash 私も恋がしたいheart01。」

と、何人もが声に出していた。

確かに、恋するオンナの輝きは、年齢関係なく

とっても眩しい。

そして、そして、どんな展開があったのかは

まだ分からないけれど、彼女からのメールによると

彼も同じ気持ちだったようだ。

彼女の恋が実るのは、とっても嬉しい事だけど、

彼が離婚するということで、子供が悲しむのかと

思うと、手放しで喜べないのだ。

バツイチ、独身、いよいよ四十路。

できればバツイチを増やしたくない私。

世の既婚男性は、出来るだけ浮気、不倫は

控えめにしていただきたい。

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【たった5分で】シミ・たるみのない小顔に!?

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